マネーフォワードクラウド確定申告を契約後に最初にやるべきこと – ① 事業所設定

※ この記事は、マネーフォワードクラウド会計をご利用いただく方についても同じになります。

マネーフォワードクラウド確定申告を契約して、まず最初にやるべきことを解説していきます。まずは、自社の状況に応じてカスタマイズ、最適化することが必要になります。結果的にそのことが経理業務の効率化に繋がることになります。

画面右上の「未設定(個人)」をクリックして「事業者設定」クリックします。

「以下の初期設定を確認し、必要に応じて各項目を変更してください。」と表示されます。上から順に各種設定項目を入力していきます。

基本設定

事業者名(必須)屋号又は法人名称を入力します。
氏名(必須)個人事業主は氏名、法人は代表取締役名を入力します。
電話番号(必須)会社の電話番号を入力します。
事業者区分個人事業者の場合は 「個人」、法人(株式会社、合同会社等)の場合は「法人」と表示されます。
申告区分(提出書類)

【一般】【不動産所得】【一般・不動産所得】から選択します。

【一般】→事業所得のみの場合。
【不動産所得】→不動産の貸付けなどによる不動産所得の場合。
【一般・不動産所得】→事業所得と不動産所得の両方ある場合。

申告区分「青色申告承認申請書」を提出している場合は「青色申告」にチェックします。提出していない場合または青色申告が取り消されている場合は「白色申告」にチェックします。
業種区分ここで設定した業種が消費税確定申告書の簡易課税方式の「業種区分」に連動されます。自社の状況に当てはまる業種を選択してチェックします。
都道府県(必須)個人事業主の場合は住民票の住所、法人の場合は本店所在地の住所を選択します。
製造原価科目の利用製造業を営む場合はチェックします。製品の製造にかかった費用(材料費、労務費、製造経費)などを管理します。

追加情報

「詳細情報の追加」をクリックします。

追加情報を入力する欄が表示されます。ただし、ここに入力した情報が他に連動することはないので、入力しなくても特に支障はない箇所です。

電子帳簿保存法

帳簿保存仕訳履歴保存機能を利用する場合は、チェックします。電子帳簿保存法の「帳簿・書類のデータ保存」は義務ではないので、運用をしていない場合はチェックを外しておきます。
スキャナ保存スキャナ保存機能を利用する場合は、チェックします。電子帳簿保存法の「スキャナ保存」は義務ではないので、運用をしていない場合はチェックを外しておきます。

消費税

免税事業者または簡易課税事業者は、「経理方式」、「端数処理」、「消費税申告の計算方法」、「消費税率10%・軽減税率8%の利用制限」、「インボイス経過措置の利用制限」、「インボイス経過措置の自動入力補完」のいずれも考慮する必要がない項目となります。

課税形式 免税事業者の場合は免税事業者を、課税事業者で簡易課税方式を選択している場合は簡易課税を、原則課税を選択している場合は、原則課税(一括比例配分方式)または原則課税(個別対応方式)を選択します。
経理方式 課税形式で「原則課税」を選択した場合は、「税込」、「税抜(内税)」、「税抜(別記)」のいずれかを選択します。「税込」を選択した場合は、試算表の利益の中に消費税が含まれます。一方、税抜(内税)」は、試算表の利益の中に消費税が含まれませんので、純粋な利益額の算定が可能となりますが、決算時に「仮払消費税」と「仮受消費税」の相殺仕訳処理が必要になります。

会計の知識がある方は、「税抜(内税)」を選択し、会計の知識に自信のない方は「税込」を選択します。「税抜(別記)」は実務上ではほとんど使われることがありません。

課税形式で「簡易課税」を選択した場合は、簡易課税用事業区分に「基本設定(ページ上部)」の「業種区分」で設定した区分が自動で選択されます。
※ 業種区分が分からない場合は、国税庁HPの簡易課税の事業区分について(フローチャート) を参考にしてください。
端数処理 実務上は、「切り上げ」や「四捨五入」より納税額が少なくなる「切り捨て」を選ぶのが一般的です。
消費税申告の計算方法 実務上では、売上・仕入ともに「割戻し」を選択することが一般的です。小売業などは、売上・仕入ともに「積上げ」を選択した方が有利な場合があります。
消費税率10%・軽減税率8%の利用制限 2019年9月30日以前の取引日で消費税率10%・軽減税率8%の税区分の仕訳登録をする場合には、チェックを外します。
インボイス経過措置の利用制限 2023年9月30日以前の取引日で借方または貸方インボイスに経過措置(適格以外)の仕訳登録をする場合には、チェックを外します。
インボイス経過措置の自動入力補完 チェックすると仕訳入力時、インボイスの「適格」チェックボックスが自動補完入力されます。本則課税、かつ、インボイス事業者名チェックします。免税事業者または簡易課税事業者はインボイス対象外となるので、チェックを外します。

減価償却

償却費の記帳方法 実務上は、直説法が一般的です。直説法にチェックすると、貸借対照表の固定資産の部に減価償却累計額は計上されません。一方、間接法にチェックすると減価償却累計額は計上されます。

メール設定

新機能等のお知らせメール チェックすると新機能が追加されたときに、お知らせメールが届きます。チェックしておくと便利です。
口座情報の取得状況通知メール 頻繁に通知メールが届きます。必要に応じてチェックするかチェックしないか選択します。

CSV

文字コード 「Shift-JIS」にチェックしておくと、エクセルとデータのやりとりを行えるのでこちらにチェックすることをおすすめします。

帳票設定

貸借対照表(期間推移/残高試算表) 貸借対照表を見やすくするため、チェックは外しておくことをおすすめします。1ページ内に資産の部・負債の部・純資産の部が表示されるので、一覧性に優れます。

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